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人生会議

人生会議

少し前に、小藪さんのポスターで話題になり、ニュースなどでとりあげられましたが、みなさんはどう思われましたか?

ポスターは印刷中止となったようですが、あのポスターがSNSで紹介されたとき、ある患者会から『配慮を欠いている』と非難されたり、逆に、『良い内容だ』と評価されたり、様々な意見がSNS上でも飛び交いました。

あのポスターでPRされている人生会議とは、アドバンスケアプランニング(ACP)を親しみやすい言葉にしたものです。
ACPとは、治療・療養について患者と家族と医療従事者が、患者自らの意向に基づき予め話し合うプロセス、とされています。

私個人的には、小藪さんは大好きな芸人さんなので、ポスターを見てクスッと笑ってしまいました。そして、あの小藪さんのつぶやきは、そんなこともあるだろうな、と、妙に納得した部分もあります。

もしもの時の事を話し合うって、家族であっても(家族だから??)難しいと思います。
でも、決めなくてもいいのだと思います。答えが出なくて当然だと思います。
たとえ決めたとしても、考えが変わることは大いにあるのです。状況や立場によってまったく違ってくるのは自然の事です。
生きることや死に対しての思いは、ひとつとして同じものはないと思います。あのポスターに対する意見が様々であったように、みんな違うのは、当たり前です。
話し合うけども、批判や反対はしない、ただただ話すだけ。そうやって思いが現れてくるのかな、と思います。

大事なのは、その人が何を大切に思っているか、ということ。繰り返し話し合うことで、だんだんとその人の思いの形がみえてくるのではないでしょうか。
思いの形がぼんやりとでも見えていれば、もしもの時、この人だったらこうして欲しいんじゃないかな、と想像できるのだと思います。

よく、死を考えることは生きるを考えること、といいます。私たち全員に平等に死はやってきます。

これから年末年始で、ご家族が集まる時間も多いと思います。自分の大切な思いを、私もちょっとだけ話せればいいなと思います。

 

老健 設楽

投稿日:
2019/12/20
カテゴリー:
長瀞の日々

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