

今年もすでに年の瀬、皆様多忙な日々をお過ごしのことかと思います。
間もなく数えで古希を迎える横山ですが、毎朝氷点下の日々が続く長瀞で、年中無休、今日も元気に診療しております。
毎年寒くなってくると、汗をかかなくなり尿の量が増えるため、頻尿や排尿困難を訴える方が多く泌尿器科外来を訪れます。
多くは前立腺疾患や過活動膀胱によるものですが、トイレが近いのを気にする余り、水分の摂取を控える方がいらっしゃいます。
もちろん夜間頻尿を抑える上では、就寝前に水分の摂取は控えるのがゴールデンルール。
ただし「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
あまりに水分摂取量が不足すると、尿路結石の原因ともなります。
尿路結石は原因となる成分(カルシウム、シュウ酸、リン酸、マグネシウム、尿酸など)の血中濃度、尿中濃度が過剰となり結晶化することにより発生します。
水分摂取量が不足すると、その濃度が高まり、結石が育ちやすい体内環境となります。
過去に尿路結石の既往のある方は、特に注意が必要です。
結石の再発予防のためには、食事以外に一日2リットルの水分の摂取が推奨されています。
夜のトイレが気になる方は、昼間の時間帯に、こまめに水分補給するよう心がけましょう。
ちょうど先日、結石をつくらない食事について、こちらのサイトに寄稿いたしましたので、お気になる方はご参照ください。
→【尿路結石の予防】は食事で!結石の再発を防ぐのに役立つ医師推奨「ゆで料理」
(外部サイトへのリンクです)
それでは皆様、年末年始もお体に気をつけて、良いお年をお迎え下さい。
理事長 横山 博美